
有元葉子さんトークショー 「私の住まい考 -家と暮らしのこと-」
リュクスライフの宮嶋です。
有元葉子さんは好きな料理家さんの1人。
新宿でトークショーをやると聞いて行ってまいりました!
彼女のレシピで我が家の定番になったお料理がたくさん。お料理の魅力ももちろんなのですが、料理は暮らしの一部。垣間見える暮らし方そのものがとっても素敵な方で、インテリアや片づけについてもたくさんの気付きや刺激をもらえます。
今回は、建築家である娘さんとのトークショーでしたので、住まいに対する有元さんの哲学みたいなものをお聞きすることができました。
わたしの住まい考

お話は昨年出されたこちらの本が土台になっていました。
有元葉子 私の住まい考
家づくりはただ単に部屋の中を素敵にするということではなく、豊かで楽しい時間を過ごすための場所づくり。暮らしと丁寧に向き合いながら、自然との繋がり・人との繋がりを大切にしている様子が印象的でした。
東京の他にも野尻湖やイタリアにも家を持っていて、庶民には真似のしようもない部分もたくさんありましたけど、どんな家にも不便や制限はあるもの。田舎暮らしも都会暮らしもいかに快適に過ごすかを考え抜き、工夫し、手間をかけることを面白がっていらっしゃる。こういう姿勢が大事なんでしょうね。
「わたしの住まい考」という本のタイトルは、「考」をつけるかどうかで編集と揉めたいきさつがあるそうですが、「考」の字がついたのは有元さんのこだわりとのこと。なるほどです。
「べき」ではなく「したい」から
片づけ・お掃除、その他家のメンテナンスに時間と労力を惜しまず熱心に取り組む姿は、とてもストイックに見えます。それでも肩の力の抜けた柔らかさ、優しさもある有元さん、完璧を意識するというのではなく、視界にイヤなものをいれたくない、いつも気持ちよく感じていたいという自分自身の欲求がとても強いようです。軽やかな行動力の源は、「べき」ではなく「したい」で動いていることが、最大のポイントではないかと思いました。「べき」と「したい」はモチベーションが全然違うところにあります。「べき」は苦しい。「したい」は楽しい。ですものね。
「伝える」「伝わる」
親子対談だったことから、「3人の娘さんたちに伝えたいことって何ですか?」なんて質問もありました。その答えは、「伝えようと思っていない」でした。
ただ、生き方を見てもらう。それだけ。
料理も手伝いも勉強も何かを親からやらせたことはないそうです。自分から出てきた偽らない気持ちが何より大事なんだから、好きなことしてればいいと。
・・・なかなかできないですよね。
でも、「伝えて」なくても娘さんたちにたくさんのものがしっかり「伝わって」いるのは、やっぱり暮らしを楽しみながら行動しつづけるその姿があるから。
見た目にものすごいパワーを感じるとか、雄弁に語るとかそんなではなく、たんたんとした静かな情熱を感じる方。心に残るワードが散りばめられたトークショーでした。あんなふうに年を重ねていきたいなぁと思える人の声を直にお聞きできたのは貴重な経験 会いたい人には会いにいくものですね。
こだわり抜いたそれぞれのお家の様子や詳細についてご興味がある方は、ぜひ本を手にとってみてください。豊かに暮らすためのヒントがきっと見つかると思いますよ。
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